最新イベント情報など(ティンパニー付き)

Mar-09-2010





 レコーディングが無事終了しまして、撮影班は海外ロケに出ました。と書くと「え!ドラマって先に音楽作っちゃうの!??ついでにアバターってアカデミー賞で惨敗したの!???」と仰る方もいらっしゃるでしょう。答えは両方ともイエスでありまして、アバターは脚本が、というか、キャメロンの病理が酷すぎるので仕方が無いとしまして、先に音楽作っちゃうの?の方は、要するにこれが映画とTVの連続ドラマの違いですね。映画の音楽入れは最終段階で、荒編とはいえ、完成した映画を観ながら作曲が出来る訳ですが、一方、TVドラマでの音楽入れは最初期段階でして、絵が出来ていないも何も、最悪、台本(あの、自費出版みたいな格好の、台詞とト書きが書いてある、アレのことです)だけを素材に、ワンクール分、先に作らされたりする場合もあります。今回の「チェイス」では、ごくごく簡単なタイトルバック(未編集)と、第一回目の荒編集のみを観て32トラックを制作しました。

 画像素材が極めて少なく、素材のメインが台本であることを補填する為に、制作側からは、音楽監督への発注書みたいな物が出されます。これがまた実に面白い物でして、この仕事をしない限り目に出来ないブツなんですが、そのまま写すわけにはいかないので(番組のネタバレになるので)、それ風のダミーを書くならば、「驚愕のアクセント。発見!発見!P52&P55(1分半)」とか「紀子のテーマ。凄まじい感情が滲み出る。堕ちて行く予感とともに(30秒)P128」といった感じで(「P」は言うまでもなく、台本の何頁にそのシーンがあるか。という意味です)、こういった物がズラーっと並んだ紙をメイン素材に音を作るのです(オープニングテーマとエンディングテーマはもっときめの細かい指示が出ますが)。面白い仕事でしょう?やってみたくならない?

 こうした仕事の名前を「劇伴」と言いまして、ワタシの、第一期スパンクハッピーの相方だった河野伸くんは今や劇伴の帝王で、スパンクスをやっている頃から劇伴志向だったので、ストレートに夢をかなえた格好ですけれども、ワタシはどちらかと言えば、あまり向きではないので(映画の方が得意ですね。テレビも、バラエティや教養番組は苦手でもないのですが。でも、一番得意なのは選曲です。大河ドラマに1年間、毎週選曲しろと言われたらかなり良い仕事をする自信がありますが、そんな職業は無いので、部屋でDJをして遊んでいます)、おそらく今回が生涯で唯一の物件になると思われます故(笑)、放映をお楽しみに。

 とさて、こうして劇伴も終わりまして、雛あられを持参して母親に会いにいったり、ブリッコラの三周年記念パーティーに行ったり、ニューメロ・トーキョーで中川耀さんと対談したり、クール・ストラッティンの10年度新作のモデルをやったり、貴乃花親方と佐山聡の相似性について考えたり、千葉県警限定モデルのウインドブレーカーについて考えたり、岡田斗司夫の「いつまでもデブと思うなよ」と貴乃花の「貴流 新気体」とパパイア鈴木の「デブでした」に共通するトラウマを探したり、シーシェパードの研究のためにアボリジニ虐殺の歴史について勉強したり、「beauTV VOCE」を音を消して観ながらリー・コニッツのコピーをしたりしながらのんびり過ごしています。今月は何と、人前の仕事も録音もひとつもないので時間が余っているのですね。新宿の街頭やデパート内で御会いする際には、おそらくバスケットのドリブルをしながら歩いていると思われますので、見かけたらボールを取らんとして下さい。それではごきげんよう。



 <マネージャーのブログにもありますが、ここ最近、または近未来の掲載誌で面白そうな奴を>


・ WWDの最新号の、マックイーン追悼頁にコメントを書いています。自分の記名の上がダナキャラン、下がトムフォードのドメニコデソーレ、反対側がフィリップトレーシーなので、哀悼の意を捧げつつも緊張しています。

・ 「グラマラス」に初めて出ました。どういう風に出たかはコンビニのお楽しみということで。

・ 新しい連載が始まります。ニューメロトーキョーのウエブ連載で、美術研究家の伊藤俊治先生とのカルチャー放談です。タイトルは「遊び飽きかけている遊び人たちへ」。これはのんびりしていて面白い。

・ 「声そして恋について」を連載中の「リレーションズ」ですが、次号は連載と別に、ブルーノートのライブレポート(というか、エッセイ)が併載されます(ロイ・ハーグローヴ・クインテットの回)。





<最新ライブ/イベント情報>

 3月はタメを効かせ、4月以降から今年はステージを増やそうと思っています。以下、総ての件が情報公開〜前売り予約発売になっております。詳しい情報はマネージャーのブログか、各会場のウエブサイトでどうぞ。当欄でも追ってご紹介致します。


 <4/2>山下洋輔トリオ結成40周年記念イベントを収録したDVD「ダブル・レインボー」の発売記念に、山下洋輔さんとトークイベントをします。公開で師匠とトークイベントをするのは初めてですね(於タワーレコード新宿)

 <4/13>濱瀬元彦ELFのライブに出演します(於渋谷JZ brat)。ワタシと濱瀬先生の共同プロデュースでアルバムリリースが決定し、コンディション最高のELFですね。

 <4/19>アンコール・ツアー「花と水」春ノ道行(於ビルボード大阪)。冬ノ道行御陰さまをもちまして御高評賜っておりますツアー「花と水」ですが、今年の道行きは<今まで「花と水」で行った事が無い土地に行く>ということで、この日は大阪にお邪魔します。昨年、ビルボード東京で好評だった、ワタシが考案したカクテル「花と水」も復活します。

 <4/24&25>アンコール・ツアー「花と水」春ノ道行(於モーションブルー・ヨコハマ)。横浜で2デイズ行います。せっかくの2デイズなので、横浜に宿泊し、南さんと中華街で大いに盛り上がろうと思いますね。

 <4/27>ナイト・ダイアローグ・ウィズ第四回(於白寿ホール)。毎回、話が佳境に入った所でタイムアウトになる事が恒例化してきた(笑)このイベントですが、今回は最初から前段抜きでブッ飛ばし、ヤバい話連発で、最後は、やはり佳境に入った所でタイムアウトにしたいと思います(笑)。今回は、「21世紀のジャズ界」について、沖野修也さんと、クオシモードの平戸さんと3人でお送りします。

 <5/30>ダブセクステット(於ビルボード東京)。ダブセクステット御贔屓の皆様お待ちどうさまでした。今年最初のライブは、コンサートホールでもクラブでもない、所謂高級ジャズクラブに進出します。当日は恒例、オリジナルカクテルも考案中(恐らくウイスキーベース。恐らく名前は「コ・イ・ヌール」)。


 「ペペ・トルメント・アスカラール結成5周年ツアー」

 「南米のエリザベステーラー」から5年、只今コンディション最高のペペトルメントアスカラールですが、今年は結成5周年記念のイベントを多数行いますが、先ずは第一弾として、名古屋〜京都〜東京のツアーを敢行します。お楽しみに。

 6/4 名古屋ブルーノート(2ステージ制)
 6/5 京都KBSホール(フロントアクトあり。DJ菊地成孔)
 6/9 東京恵比寿リキッドルーム(フロントアクトあり。2DJ。うち一人は菊地成孔)






<キャプション>


 見よこのほれぼれするような勇姿。予告通りティンパニーを乱れ打ちし、余りの快感にサックスも歌もキーボードも止めてアフロ・ティンパニー奏者になろうかという、誤ったトランスに陥っている筆者。勿論コレは冗談ショットではなく「チェイス」オープニングタイトルでしっかり使われている。Tシャツに注目。ジ・アウトサイダーのグランドバウンサーTを来て、NHKのスタジオでティンパニーを叩きまくるジャズメンは世界でただ一人だと言えよう。

 見よこのほれぼれするような勇姿。総ての飲食業が滅亡してしまうのではないかと言う程の不景気の中、ここ新宿でプレゴプレゴは16年目、クレッソニエールは4年目を、そしてブリッコラは3周年を迎えた(デュカスのスカしたブーランジェだけ潰れた。ザ・まあ見ろ)。オーナー、原品マネージャー、北村シェフ、お目出度うございます。当日はフリーフード&ドリンク。23時から合流し、エノテカノリーノの人とか、文芸春秋の人とか、ぜんぜん知らない人とか、とにかくムチャクチャいろいろな人と飲みまくり、28時に退会。この写真はいつ誰によって撮影されたか、まったく記憶に無い。




  菊地成孔の関連サイト


<ペペ・トルメント・アスカラールのmyspace> 
http://www.myspace.com/kikuchinaruyoshi

インターネット物に関する参加/把握が<ホームページ>までで、ミクシィ以降さっぱり。のネット馬鹿なのですが、スタッフが運営するというので<マイスペース>なるものを始めました(なので、ワタシは触っていません)。今の所ペペ・トルメント・アスカラールのみの物ですが、評判が良ければダブセクステットもやろうと思います。


<菊地成孔マネージャーの速報>
http://ameblo.jp/naganuma/
このタイトルだけだと、マネージャー個人の、毎日の日記だと勘違いされてしまう方が多いのですが(笑)、菊地成孔の仕事の情報が網羅されています(いっぱいあるのでどんどんめくって下さい)。チケットや内容に関するお問い合わせ先にもなっています。

<「服何故01」>
http://ksuque.blog.drecom.jp/archive/278
菊地成孔のモード批評書「服は何故、音楽を必要としているのか?」の映像サイト(ファンの方が作って下さいました)です。これは本当に凄い。読みながら観ると、情報量が5冊分に増え、5倍お得。

<「ダブ・オービッツ特設サイト」>
http://www.ewe.co.jp/duborbits/
菊地成孔ダブセクステットのセカンド・アルバム「ダブ・オービッツ」の特設サイトです。視聴や楽曲解説以外にも特典コンテンツ満載。




菊地成孔の連載(総て紙媒体)

<ROCKS>
http://www.shibuyabooks.net/special/rocks/

渋谷の本屋さんがやっているロック文化主体の雑誌、と、ダブルアウェイな媒体ですが「都市の同一性障害」というタイトルで、ワタシの撮影した写真とエッセイで、大判の見開き2頁を使った連載をやっています(2000文字)。


<フラウ>
http://watashi-frau.com/

「菊地成孔の時事ネタ嫌い」という連載で、社会時評の真似事をしております。(3800文字)


<ファッションニュース>
http://www.fashionnews.jp/magazine/fashionnews/

「服は何故、音楽を必要としているのか?」という連載で、パリ、ミラノ、東京のファッションショーと、使用されている音楽との関係について批評しております(この連載をまとめた物が「服は何故、音楽を必要としているのか?」です)。(6000文字)


<リレーションズ・ドット>
http://www.re-lations.co.jp/

 駅置きのフリー・マガジンの中で、最もゴージャスでリュクスだと言われている(表紙写真や連載陣、扱う話題など、「ひょひょひょっとして、時代遅れなのでは?」というほどの贅沢さ)、いまどき珍しい勝ち組マガジン「リレーションズ・ドット」で、「恋と声の話」という連載をしています。タイトル通り「声」と「恋」に関するエッセイです。(1500文字)